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レクサスの残価設定型クレジットとは?メリットやデメリット、残価率についても紹介

2024.12.26

レクサス 残価設定

高級車レクサスを手に入れたいけれど、購入費用が高くて迷っていませんか。

そのような方におすすめなのが、初期負担を軽減しつつ愛車を持つことができる「残価設定型ローン」です。

本記事では、残価設定型クレジットの仕組みやメリット・デメリット、さらに気になるレクサス車の残価率について詳しく解説していきます。

具体的なシミュレーションも紹介しているため、レクサスに手軽に乗りたい方はぜひ参考にしてください。

レクサスの残価設定型クレジットとは?

レクサスの残価設定型クレジットとは、レクサス独自のローンプランのことです。

このローンにはどのようなメリットがあるのか、解説していきます。

レクサスのローンプランの1つ

レクサスの残価設定型クレジットは「スマートバリュープラン」と呼ばれる独自のローンプランを提供しています。

このプランでは購入時に契約期間に応じた残価を設定し、車両価格からその残価を差し引いた金額でローンを組みます。

たとえば車両価格が500万円の場合は3年後の残価を250万円と設定すると、残りの250万円がローン対象です。

この250万円を分割で支払う仕組みです。

プランの終了時には車を返却するか、残価分を支払って車を購入するかを選べます。

そのため初期費用と月々の支払額を抑えて、車を所有できる点が魅力です。

1年〜5年で設定できる

レクサスの残価設定型クレジットの契約期間は、1年〜5年から選べます。

ほとんどのメーカーが3年〜の設定となっているところ、レクサスでは1年〜と幅広い残価設定が可能です。

ただし、設定年数が短いほど月々に支払う料金が増え、長いほど月々に支払う料金が減ることに注意しましょう。

残価設定の計算方法

残価設定の計算方法は、以下を決めて毎月のお支払い額を決定します。

・借入希望額
・頭金
・ボーナスでの元金返済総額
・車両残存価格(残価)
・借入期間
・金利

残価設定を決める際は上記の項目を決めて、シミュレーションしてみることが大切です。

なお、頭金やボーナスでの元金返済総額は0円に設定することも可能ですが、それだけ毎月の支払額が増えてしまうため、しっかり考えてから決定しましょう。

残価の精算方法

ローンを組む際に決めた残価は、契約終了時にいくつかの方法で精算する必要があります。

残価の精算方法は、以下の3つです。

・乗っていた車を返却する
・新しい別の車に乗り換える
・残った残価を支払いその車に乗り続ける

新しい車に乗り換える場合は、同じメーカーの車種しか選べません。

また、残った残価を支払いその車に乗り続ける精算方法は支払う額が大きいため、ある程度余裕がないと負担となってしまう可能性があります。

このような仕組みから、同じメーカーの車に乗り続けたい方におすすめできる方法だといえます。

カーローンとの違い

カーローンとの主な違いは、金利と総支払額です。

残価設定の金利は、通常3%〜5%程度です。

この金利は時期やキャンペーンによって変動することがありますが、比較的高めに設定されています。

一方でカーローンの金利は1%程度と、残価設定よりも低いことが多いです。

ただし金融機関や条件によって異なり、場合によっては4%程度になることもあります。

残価設定では事前に決めた残価を引いた金額がローンの対象となるため、月々の支払い額はカーローンに比べて抑えられる傾向です。

しかし、契約終了時には車の返却・乗り換え・残価の支払いのいずれかを選択する必要があり、最終的に支払う総額が増える場合もあります。

一方、カーローンでは車両価格全額を対象にローンを組むため、毎月の返済額は残価設定に比べて費用が増えるケースが多いです。

カーリースとの違い

カーリースとの違いは、主に利息と費用の内訳が異なります。

残価設定はローンのため、借りたお金に対して利息を上乗せして返済する必要があります。

一方でカーリースは、月々のお支払いで車を一定期間借りる契約です。

借りるということは使用者は月々の使用料を支払っているだけのため、利息は発生しません。

また残価設定では、基本的に車両本体の金額から残価分を引いた料金のみの支払いしか発生しません。

しかし、カーリースは自賠責保険料や自動車税、自動車重量税、車検費用などが含まれている点も異なります。

レクサスの残価設定型クレジットのメリット・デメリット

レクサスの残価設定型クレジットについて、紹介してきました。

続いてはメリットとデメリットを、それぞれに分けて解説していきます。

メリット

メリットには、次の4つが挙げられます。

月々の支払い負担を軽減できる

残価設定は、車両価格から契約期間に応じた残価を差し引いた額を支払っていくため、月々の支払い負担を軽減できる点が大きなメリットです。

カーローンであれば残価の差し引きがなく、通常の車両価格を支払うこととなるので、予算を考慮すると希望した車に乗れない場合もあるかもしれません。

しかし、残価設定は毎月の支払い負担が軽減されることで、希望した車よりもグレードの高い車も狙えるようになるでしょう。

車をスムーズに乗り換えられる

残価設定は乗っていた車を返却し、別の車にスムーズに乗り換えられるところも大きなメリットです。

乗り換える車は同じメーカーに限定されますが、そのメーカーしか乗らないと決めていれば、いつまでも好きな車に乗り続けられます。

数年で新しい車種に乗れる

レクサスの残価設定期間は1年〜5年となっているため、数年で新しい車種に乗り換えられます。

そのため、最新の車を定期的に楽しみたい方にも適しているでしょう。

下取り価格の目安がつきやすい

残価設定は契約時に残価を設定され、その価格は契約が終わるまで変わることはありません。

つまり、あらかじめ売却額が確定しているため、中古車市場の変動やトレンドを気にする必要がない点がポイントです。

デメリット

メリットを紹介しましたが、デメリットも確認しておきましょう。

銀行ローンと比べて金利が割高

残価設定は、一般的にカーローンよりも金利が高めに設定されています。

そのため月々の支払いが抑えられる一方で、総支払額が高くなる可能性があります。

また、契約終了時には残価分の精算方法を選ぶ必要があるため、最終的なコストは選択肢や条件によって大きく異なることも考慮しなければいけません。

低金利を重視する場合は、銀行ローンと比較して慎重に選ぶことをおすすめします。

走行距離が設定されている

残価設定では、走行距離が設定されます。

これは車の価値を一定以上下げないようにするためであり、もし設定された走行距離を超えてしまった場合は、追加精算をしなければなりません。

そのため日常で車の運転をする機会の多い方は、思わぬ出費につながらないように注意が必要です。

カスタマイズができない

残価設定では車の所有権がディーラーにあるため、カスタマイズは行えません。

基本的に残価設定された車は、契約時に設定した残価を担保としています。

そのため、カスタマイズしてしまうと車の価値が下がってしまう可能性があるため、禁止となっているのです。

カスタマイズしたい方は、残価精算をして所有者を自分にしてから行うと良いでしょう。

返却もしくは残価精算が必要

残価設定は契約終了時に返却、乗り換え、そして残価精算のいずれかをする必要があります。

返却や乗り換えでは追加費用などはありませんが、残価精算を選ぶ場合は契約時に設定した残価をすべて支払う必要があります。

購入者の負担になる可能性があることを、覚えておきましょう。

同じメーカーの車しか乗り換えられない

残価設定で乗り換えする際、同じメーカーの車であればスムーズに乗り換えできます。

しかし、違うメーカーに乗りたい場合は1度返却するか、残価精算をしなければなりません。

残価精算をしてほかのメーカーへの乗り換えする場合は、下取り価格が契約時の残価設定を下回る可能性もあるため、計画的に選ぶことが重要です。

所有権が自分ではない

残価設定時の所有者は、基本的にディーラーとなっています。

そのため、売却や名義変更が自由に行えません。

なお、所有権を自分にするためには契約終了時に残価精算を行い、名義変更を行う必要があります。

途中解約できない

残価設定は一般的なローンと同様に、途中解約は許されていません。

どうしても解約したい場合は、残価をすべて支払う方法しかないため、注意しましょう。

残価を超える価値があると損をする

契約時に設定される残価は、その時点で予想される車の将来価値を基準に決定されます。

この残価は契約期間中に変動しないため、安定した支払い計画が立てやすいのがメリットです。

しかし、契約終了時に車のリセールバリューが設定した残価を大幅に上回る場合、その差額分を得ることができず、結果的に損をしたと感じることがあります。

とくに人気車種や需要の高い車の場合、実際の中古車市場価値が予想を超えることもあるため、慎重に選ぶと良いでしょう。

レクサス車を残価設定で購入する際のシミュレーション

ここでは、レクサス車を残価設定で購入する際のシミュレーションを具体的な数値を用いて紹介します。

なおシミュレーションは、レクサスの公式ローンシミュレーションを使用しています。

たとえば718万円のレクサス「ES300h”version L”」を購入する場合、こちらの項目に当てはめると以下の通りです。

なおオプションは付けずに設定年数5年、頭金とボーナス支払いなしで設定しています。

残価精算方法 買取 返却/乗り換え
本体価格 7,180,000円 7,180,000円
初回支払額 104,064円 104,064円
月々の支払額(×58回) 102,900円 102,900円
残価精算額 2,154,000円 0円
手数料(金利4.4%) 1,046,264円 1,046,264円
支払い総額 8,226,264円 6,072,264円

ほかの車種も気になる方は、公式サイトをチェックしてみてください。

レクサスの残価率ランキングトップ10

レクサスの残価率についても紹介するため、レクサスを購入する際の参考にしてください。

車種 残価率(5年後)
レクサス LM500h 81.05%
レクサス LBX 81.05%
レクサス NX350 67.05%
レクサス NX250 67.05%
レクサス LX600 64.68%
レクサス RX500h 61.06%
レクサス RX450h+ 61.06%
レクサス RX350h 61.06%
レクサス NX450h+ 61.06%
レクサス NX350h 61.06%

出典:ユーカーパック「レクサス リセールバリュー・残価率一覧

なお残価を設定するのはディーラーであり、実際には上記の残価率にはならないため、参考程度と考えておきましょう。

残価設定以外のレクサスで選べるローン

レクサスで選べるローンには、残価設定型クレジット「スマートバリュープラン」以外にも3つのプランがあります。

それぞれ解説していきます。

スタンダードプラン

スタンダードプランは、一般的なディーラーローンと同様のプランです。

頭金や月々の支払額を自由に設定でき、契約途中で変更することも可能です。

支払い方法は均等払いとボーナス併用払いを選べるため、負担にならないように設定しましょう。

また、契約途中の支払いの変更は以下のとおりです。

・一部繰上返済
・全額繰上返済
・支払い額・期間の変更

契約途中の支払いは自由に変更できるので、負担になりにくいところが大きなメリットだといえます。

スマートバリュートゥワイス

スマートバリュートゥワイスは、車両購入時に設定した据置き期間終了後に残価を精算する独自の支払い方法です。

このプランでは、車両価格から残価を差し引いた金額と手数料を一括で支払います。
据置き金額が設定されるため、通常の一括購入よりも初期費用を抑えることができるのが特徴です。

さらに、月々の支払いが発生しないため、毎月の資金計画を気にせず車を所有できます。

据置き期間は1年~5年の中から選択可能で、期間終了後には「車を乗り換える」「返却する」「買い取る」の3つのオプションから精算方法を選べます。

一括購入を検討しているものの手元資金を残しておきたい方や、分割払いを避けたい方に適した選択肢でしょう。

銀行ローン

レクサス以外でもいえることですが、一般的にディーラーが提供するローンは金利が高めに設定されています。

支払う利息を抑えたい場合、金利が低い銀行系ローンを選ぶのも1つの選択肢です。

通常、ディーラーの金利は3%〜5%ですが、銀行系ローンでは1%〜3%と比較的低く、総支払額を抑えられます。

さらに、銀行ローンを利用する場合は自分に合った返済プランを選びやすく、より柔軟な資金計画を立てることが可能です。

ただし、審査基準がディーラーのローンよりも厳しい場合があるため、事前に必要書類を確認し、申し込み条件をしっかり理解しておくことが大切です。

残価設定型クレジットを選ぶ際の注意点

残価設定型クレジットを選ぶ際は、いくつか注意するべきポイントがあります。

利用する際に損しないように、ここで確認しておきましょう。

ローン審査がある

ここまでお伝えしたとおり残価設定もローンのため、審査に通らなければ利用できません。

とはいえ一般的なローンと比べて、総額から残価を差し引いた金額を加入期間で分割して返済するため、通りやすいと言われています。

しかし、基本的には支払える能力があるか調べられますので、ある程度の収入がなければ通らない可能性があるでしょう。

シミュレーションは理想的な条件で算出されている

レクサスでは、公式からローンシミュレーションができます。

しかし、こちらで表示される金額は車の状態が最良の場合を想定しているため、実際とは異なる結果となる場合があります。

もしも車の状態が悪くなっていたり傷が多くなっていたりする場合は、残価が低くなる可能性があることを覚えておきましょう。

金利の変動に注意する

残価設定で費用の変動が大きくなるのは、金利であることがほとんどです。

シミュレーションの際は固定された金利ですが、実際には経済状況によって変わってくるので、予定していた支払額より多い場合があります。

とくに長期契約の場合はリスクが高くなるため、負担にならない支払い方法を選ぶことが大切です。

残価率は必ず確認する

残価設定する際に、選ぶ車の残価率を確認することは非常に重要なポイントです。

残価率とは選んだ車が契約終了時にどれくらいの価値があるのかを示す割合で、走行距離や年式など、車の状態によって異なってきます。

残価率が高い車の場合は契約終了後も高い値段で取引できる可能性が高いので、月々に支払う金額が抑えられるのがメリットです。

たとえば、800万円する車の5年後の残価率が70%だった場合、その車の5年後の価値は560万円ということになります。

そして、残価設定は車両価格から残価を差し引いた金額を月々で支払いしていくので、240万円を5年かけて支払っていく計算です。

ここからわかるように、残価率が高いほど月々に支払う料金が減り、残価率が低いほど月々の支払いが増えることがわかります。

まとめ

本記事では、レクサスの残価設定型クレジットの特徴や、メリット・デメリット、さらに利用する際の注意点を紹介しました。

残価設定型クレジットは初期費用や月々の支払いを抑えつつ、高品質な車を手軽に利用できる仕組みが魅力です。

一方で契約終了時の選択肢やリセールバリューの影響、総支払額の計算については十分な検討が必要です。

利用する際は自分のライフスタイルや将来の計画に合わせて、適切な支払い方法を選びましょう。