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レクサスNXが売れている本当の理由|ライバル車と比較してみた

2025.08.31

プレミアムSUV市場において、レクサスNXは驚異的な人気を維持し続けています。
BMW X3、アウディQ5、メルセデス・ベンツGLCといった欧州勢の強豪モデルや、トヨタハリアー、マツダCX-5などの国産ライバルが激しく競争する中で、なぜNXがこれほど多くのドライバーに選ばれているのでしょうか。

本記事では、レクサスNXの真の実力を徹底分析し、主要ライバル車との詳細な比較を通じて、人気の秘密について解説していきます。
レクサスNXが売れている本当の理由を知りたい方は、ぜひご参考ください。

レクサスNXが人気を集める5つの理由

レクサスNXが人気を集める5つの理由は以下の通りです。

  • ・手の届きやすいレクサスブランドとしての魅力
  • ・日本の道路事情に最適化されたサイズ感
  • ・先進安全技術「レクサスセーフティシステム+」の充実
  • ・ハイブリッド技術の優位性
  • ・高いリセールバリューによる経済合理性

それぞれの項目を1つずつ解説するので、ぜひご参考ください。

手の届きやすいレクサスブランドとしての魅力

レクサスNXの魅力は、プレミアムブランドの価値を現実的な価格で購入できることです。
レクサスNXの車両本体価格は、他のレクサス車種と比較して、検討しやすい水準にあります。
例えば、上位モデルのRXやフラッグシップSUVLXと比較すると、NXはレクサスブランドへの「入門モデル」として理想的なポジションを確立しているといえるでしょう。
さらに、ハイブリッド技術とブランド価値のバランスが絶妙で、環境性能と所有する満足感を両立できる数少ない選択肢として位置づけられています。

日本の道路事情に最適化されたサイズ感


レクサスNXが人気を集める理由の1つに、日本の道路事情にも最適なボディサイズであることが挙げられます。
全長4,660mm×全幅1,865mm×全高1,660mmという絶妙なボディサイズは、街乗りから高速道路での走行まで、どのような環境にも適応しやすいのです。
特に注目すべきは全高1,660mmという数値です。
一部の立体駐車場で設定されている全高制限1,550mmには対応できませんが、近年増加している1,700mm制限の駐車場は利用できます。
また、最小回転半径5.8mという取り回しやすさも、街乗りでの使い勝手を大きく向上させています。
さらに、狭い住宅街や商業施設の駐車場でも、ストレスを感じることなく運転できる設計といえるでしょう。
実用性の面では、5人乗車時でもゴルフバッグを3個積載可能で、リアシートの分割可倒機能により荷室容量を拡大できます。
週末のレジャーから日常の買い物まで、ファミリーユースに必要十分な積載性を確保している点も評価ポイントです。

先進安全技術「レクサスセーフティシステム+」の充実

安全性能において、レクサスNXは業界最高水準の装備を標準搭載していることも人気を集めるポイントです。
新型NXは「自動車安全性能2023ファイブスター賞」を獲得し、技術力の高さが公的に認められています。
特筆すべきは、歩行者・自転車・自動二輪車の検知に対応したプリクラッシュセーフティシステムです。
従来の車両検知に加えて、より複雑な交通環境に対応できるよう進化しているのです。
ブレードスキャン式AHS(アダプティブハイビームシステム)は、対向車や先行車を避けながら最適な照射範囲を自動調整する先進技術で、夜間の視認性向上に大きく貢献します。

さらに、リモート機能付きアドバンストパークシステムは、スマートフォンからの遠隔操作で縦列・並列駐車を自動実行できる革新的な機能です。
これらの安全装備の充実は、特に子育て世代のファミリー層にとって強い購入動機となっており、「家族を守る」という価値観を重視するユーザーから高い支持を獲得しています。

ハイブリッド技術の優位性

レクサスNXのハイブリッドシステムは、トヨタグループが長年蓄積してきた技術の結晶といえます。
レクサスNX350hでは、システム最高出力243psWLTCモード燃費22.2km/L2WD)という優秀な数値を実現しています。
Dynamic Force Engine 2.5L4エンジンとモーターの組み合わせは、低回転域からの力強いトルクと高回転域での伸びやかな加速を両立。
日常の街乗りから高速道路での合流まで、あらゆるシーンで快適な走行性能を楽しめます。

レクサスNX450h+PHEVモデルでは、EV航続距離90km、システム出力309psという圧倒的なスペックを誇ります。
日常の短距離移動はEV走行でカバーし、長距離ドライブではハイブリッドとして走行できる理想的なパワートレインです。
競合する欧州車の多くがディーゼルエンジンを主軸とする中、レクサスNXのハイブリッド技術は環境性能とドライバビリティの両面で明確なアドバンテージを持っています。
特に都市部での排出ガス規制が厳しくなる将来を見据えると、これらの技術的優位性はますます重要になるでしょう。

高いリセールバリューによる経済合理性

レクサスNXが人気を集める理由として、高いリセールバリューがあります。
新車登録から1年後でも残価率80%前後を維持するという数値は、プレミアムSUV市場でもトップクラスの水準です。
特に人気グレードである「350h Fスポーツ」とソニッククォーツ、ブラックなどの人気色の組み合わせでは、さらなる高値維持が期待できます。
これらの条件が揃った車両では、5年後でも他メーカーの同クラス車より2030万円高い査定が一般的です。
レクサスNXの高いリセールバリューは、実質的な乗り換えコストを大幅に削減します。
例えば、3年周期で乗り換える場合、総コストではより安価な車種を購入するよりも経済的になるケースも珍しくありません。
投資的観点から車両購入を考える層にとって、レクサスNXは「減価の少ない資産」としての価値も得られます。
このような経済合理性が、購入の決定打となるユーザーも多く存在するのです。

レクサスNXとライバル車徹底比較(輸入車編)

レクサスNXのライバル車となる車両を徹底比較していきます。

項目 レクサスNX350h BMW X3 20 xDrive アウディQ5 i Q5

TFSI quattro 150kW advanced

メルセデスGLC220d
ボディサイズ 4,660×1,865×1,660mm 4,755×1,920×1,660mm 4,715×1,900×1,655mm 4,720×1,890×1,640mm
ホイールベース 2,690mm 2,865mm 2,820mm 2,890mm
総排気量 2,487cc 1,998cc 1,984cc 1,992cc
車両重量 1,760kg 1,890kg 1,980kg 1,940kg
ラゲッジ容量 520L 570L 520L 545L
乗車定員 5 5 5 5
燃費(WLTCモード) 22.2km/L 13.1km/L 14.4km/L 18.2km/L

それぞれのライバル車種とレクサスNXを比較した結果について解説するので、ぜひご覧ください。

レクサスNXBMW X3

BMW X3は、「駆けぬける歓び」というブランドフィロソフィーを体現するスポーティなSUVです。
202411月に第4世代へと全面改良されました。
レクサスNXと比較すると、全長で95mm、ホイールベースで175mm大きな車体は、より余裕のある室内空間となっています。
一方でBMW X3の燃費13.1km/Lに対し、レクサスNX22.2km/Lは大幅に優位といえるでしょう。
環境性能重視のユーザーにとって、燃費の差は決定的な要素となるでしょう。
しかし、BMW X3の魅力は後輪駆動ベースの優れた運動性能と、BMWらしいドライビングフィールにあります。
走りの楽しさを最優先に考えるユーザーにとって、BMW X3は魅力的な選択肢といえるでしょう。

レクサスNXとアウディQ5

2025年に刷新されたアウディQ5は、新開発のPPCプラットフォームとMHEVプラス技術により、従来モデルから大幅な進化を遂げています。
アウディ独自のquattroシステムによる走行安定性は、悪路や雪道での性能で高い評価を得ています。
しかし、燃費性能ではレクサスNXのハイブリッド技術に及ばず、約8km/Lの差があります。

内装の質感とMMI操作系に定評があるアウディQ5ですが、NXの「Tazuna Concept」による直感的操作性も遜色ありません。
特に、運転に集中できるレクサスのコックピット設計は、多くのユーザーから好評を得ています。
ブランドイメージを重視し、欧州車の走行フィールを求めるユーザーにはアウディQ5が、実用性と経済性を重視するユーザーにはNXがそれぞれ適した選択となるでしょう。

レクサスNXとメルセデス・ベンツGLC

メルセデス・ベンツGLCは、「センシュアルピュリティ」というデザイン思想のもと、キャラクターラインを極力廃した面構成の美しさを追求しています。
優れた空力性能を備えており、高速走行時の安定性と燃費向上に貢献しています。
ディーゼルエンジンとISGマイルドハイブリッドシステムの組み合わせにより、18.1km/Lという燃費を実現していますが、レクサスNX22.2km/Lの方が優位性があるといえるでしょう。

GLCの運転支援技術は「Sクラス」から受け継いだ先進機能が多数搭載されており、技術面での優位性は確かに存在します。
メルセデス・ベンツのブランドプレミアムを重視し、最新の運転支援技術を求めるユーザーにはGLCが、総合的なバランスと経済性を重視するユーザーにはレクサスNXが適しているといえるでしょう。

レクサスNXとライバル車徹底比較(国産車編)

レクサスNXのライバル車となる国産車両を徹底比較していきます。

項目 レクサスNX350h ハリアーHEV Z CX-5 XD CX-60 XD
ボディサイズ 4,660×1,865×1,660mm 4,740×1,855×1,660mm 4,575×1,845×1,690mm 4,740×1,890×1,685mm
ホイールベース 2,690mm 2,690mm 2,700mm 2,870mm
総排気量 2,487cc 2,487cc 2,188cc 3,283cc
車両重量 1,660kg 1,680kg 1,650kg 1,870kg
ラゲッジ容量 520L 409L 505L 570L
乗車定員 5 5 5 5
燃費(WLTCモード) 22.2km/L 22.4km/L 17.4km/L 18.4km/L

それぞれの車種とレクサスNXを比較していきます。

レクサスNXとハリアー

レクサスNXとトヨタハリアーは、同一のGA-Kプラットフォームと基本的に同じパワートレインを共有する兄弟車的な関係にあります。
レクサスブランドの価値を享受できる設定は、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。
両車の最も大きな違いは、走行フィールとブランド体験といえるでしょう。
ハリアーが「優等生的で誰にでも受け入れやすい乗り味」を提供するのに対し、NXは「より洗練されたチューニングと走りの奥深さ」を特徴としています。
内装の質感、ステアリングフィール、静粛性においてNXが一歩リードしており、細部への配慮にレクサスらしいこだわりが詰まっているのです。
リセールのメリットなどを考慮すると、レクサスブランドへのステップアップは合理的な選択といえるでしょう。

レクサスNXCX-5

マツダCX-5は、大幅な価格優位性により、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとって最有力の候補となります。
2.2Lディーゼルターボエンジンによる力強いトルク感と、マツダ独自のG-ベクタリングコントロールプラスによる優れたハンドリング性能は、多くのドライビングエンスージアストから高い評価を得ています。
燃費面では、CX-517.4km/Lに対してレクサスNX22.2km/Lと、約5km/Lの差があります。
内装の質感やブランド価値、リセールバリューにおいてはレクサスNXのほうが優れているでしょう。
実用性を重視し、走りの楽しさを求めるユーザーにはCX-5が、プレミアム感と将来の資産価値を重視するユーザーにはレクサスXが、それぞれ適した選択となるでしょう。

レクサスNXCX-60

マツダCX-60は、国産SUVで唯一の後輪駆動ベースを採用し、BMW Xシリーズに近い走行フィールを体感できるモデルです。
3.3L6ディーゼルターボエンジンによる余裕あるパワーと、2,870mmのロングホイールベースによる上質な乗り心地は、プレミアムSUVとしての魅力を十分に備えています。
また、マツダCX-60の魅力は、国産車でありながら欧州プレミアムSUVに匹敵する走行性能とデザイン性です。
後輪駆動特有の自然なハンドリングと、直6エンジンの滑らかな加速フィールは、他の国産SUVでは味わえない個性を持っています。

燃費性能では、マツダCX-6018.4km/Lに対して、レクサスNX22.2km/Lなので、レクサスNXに優位性があります。
さらに、レクサスNXは、ボディサイズやホイールベースがマツダCX-60より一回りコンパクトなため、街乗りでの運転のしやすさも優れているのです。
走りの楽しさと個性を重視するユーザーにはCX-60が、総合的なバランスと経済性・運転のしやすさを重視するユーザーにはレクサスNXが、それぞれ最適な選択となるでしょう。

レクサスNXが選ばれ続ける理由

レクサスNXの魅力は、プレミアムブランドの価値を現実的な価格で購入できる絶妙なポジショニングです。
輸入車ライバルに対しては、大幅な価格優位性を持ちながら、環境性能と品質面が明確なアドバンテージといえます。
一方、国産車ライバルに対しては、適度な価格プレミアムでブランド価値と質感の大幅な向上を実現しています。
特に注目すべきは、トヨタグループが誇るハイブリッド技術による環境性能と経済性の両立です。
さらに、高いリセールバリューによる資産価値の保持は、単なる移動手段を超えた「投資」としての側面も見られます。
購入を検討される際は、初期コストだけでなく、燃料費、保険料、税金、リセールバリューを含めた総所有コストと、ブランド体験による満足度のバランスを総合的に評価することが重要です。
レクサスNXは、この両方の要素で高い水準を実現している稀有なモデルといえるでしょう。