レクサスLMは、レクサスらしい高級感溢れるミニバンです。
レクサス初のミニバンのため、内装について気になる方も多いでしょう。
そこで本記事では、レクサスLMの内装の特徴を徹底解説していきます。
後半ではライバル車とも比較しているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
レクサスLMとは
レクサスといえば、トヨタの高級車ブランドです。
高級車はセダンが基本でしたが、近年ではファミリーカーを中心に、主流がセダンからミニバンへと変化してきています。
そのような中で、レクサスにもミニバンが登場しました。
ここでは、レクサスに登場したミニバン「レクサスLM」について、解説していきます。
レクサスLMとは
レクサスLMとは、2023年12月に発売開始されたレクサス初のミニバンです。
トヨタ アルファードをもとにして作られたのが特徴です。
名前の由来は「Luxury Mover」で、高級感溢れるミニバンがコンセプトとなっています。
レクサスLMでは2列シートの4人乗りと、3列シートの7人乗りの2種類が展開されており、用途に合わせて選ぶことができます。
レクサスLMのグレードと車両価格
レクサスLMのグレードと車両価格は、以下のとおりです。
グレード | 車両価格 |
LM500h version L | 15,000,000円 |
LM500h EXECUTIVE | 20,000,000円 |
どちらの車もミニバンのなかでは、非常に高額です。
また、LM500h version LとLM500h EXECUTIVEでは、500万円もの価格差があります。
なぜなら、搭載される機能や内装のグレード、シート配置などが異なるためです。
購入する際は、各モデルの特徴をしっかり確認してから選びましょう。
レクサスLMのスペック
レクサスLMのスペックは、以下のとおりです。
LM500h version L | LM500h EXECUTIVE | |
WLTCモード(km/l) | 13.8 | 13.5 |
市街地モード(km/l) | 11.3 | 11.7 |
郊外モード(km/l) | 14.5 | 13.4 |
高速道路モード(km/l) | 14.8 | 14.7 |
全長×全幅×全高(mm) | 5,125×1,890×1,955 | |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 2,965×1,655×1,365 | 2,735×1,590×1,365 |
ホイールベース(mm) | 3,000 | |
最低地上高(mm) | 140 | |
最低回転半径(m) | 5.9 | |
エンジン型式 | T24A-FTS | |
総排気量(l) | 2,393 | |
乗車定員(名) | 6 | 4 |
両モデルとも全長5,125mm、全幅1,890mm、全高1,955mmで、ホイールベースは3,000mmです。
室内高は共通していますが、室内長と室内幅はLM500h version Lのほうが広くなっています。
それぞれの違いを表で比較して、車種選びの参考にしてください。
レクサスLMの内装の特徴
レクサスLMの内装の特徴は以下のとおりです。
・広々とした車内空間
・モダンで高級感溢れるフロント席
・操作性の高い Tazuna Concept
・12.3インチTFT液晶メーター
・カラーヘッドアップディスプレイ
・タッチトレーサーオペレーション
・センターコンソールユーティリティ
・e-ラッチ
・温度調節機能
・リヤクライメイトコンシェルジュ
・快適なシート
それぞれの特徴について、解説していきます。
広々とした車内空間
引用:公式サイト
LM500h version LもLM500h EXECUTIVEも、どちらも広々とした車内空間です。
4人乗りのLM500h EXECUTIVEは、水平垂直な形で開放感ある空間を表現しています。
大型独立シートや、天井には上質かつソフトな質感・触感のある「ウルトラスエード」を採用するなど、高級感とパーソナル感があふれる車内です。
6人乗りのLM500h version Lは、見晴らしや開放感を意識した内装で、リラックスできる作りとなっています。
モダンで高級感溢れるフロント席
引用:公式サイト
フロント席は、インストルメントパネルとドアトリムがシームレスに繋がる、シンプルなデザインです。
縦方向に繋がるコンソールの杢目調パネルの上に、水平基調のインパネがクロスしています。
前後左右に立体感のある作りで、開放感あるフロント席が実現しました。
また、インストルメントパネルからドアトリムへ繋がるパッドにもこだわっています。
端部を折り込みステッチを施すことで、シンプルさを感じつつも、華やかなデザインが特徴です。
操作性の高いTazuna Concept
引用:公式サイト
「Tazuna Concept」とは、馬を操る際に利用する手綱に由来しており、ドライバーの思うままに操れる、コックピットを目指して開発されました。
ヘッドアップディスプレイからメーターへ、前後方向に繋がる情報系部品配置と、メーターからタッチディスプレイへ繋がる部品構成が特徴です。
この配置により、ドライバーは視線移動がスムーズで、運転がしやすくなっています。
また、ステアリング周辺に配置された走行系部品により、操作性も向上しました。
12.3インチTFT液晶メーター
引用:公式サイト
12.3インチTFT液晶メーターは、同時に複数の情報を表示することが可能です。
ユーザーは3種類のレイアウトから表示形式を選べ、自分好みの内装にカスタマイズすることもできます。
また、ドライバーが情報を瞬時に把握できるように、各走行モードに合わせてメーターの意匠を変化させています。
カラーヘッドアップディスプレイ
引用:公式サイト
カラーヘッドアップディスプレイとは、運転中にドライバーが見えるように、必要な情報をウインドシールドガラスに投影する機能です。
メーターへ視野移動する必要がなく、ドライバーが前方を見ながらも必要な情報を入手できるため、運転に集中しやすくなります。
表示モードは「フル」「スタンダード」「ミニマム」の3つがあるため、好きなモードの選択が可能です。
タッチトレーサーオペレーション
引用:公式サイト
タッチトレーサーオペレーションとは、ドライバーが触れているステアリングスイッチの場所を検知し、カラーヘッドアップディスプレイに表示する機能です。
ステアリングスイッチへ視線を向ける必要がないため、運転中でも前方を見ながらでもスムーズに操作できます。
カラーヘッドアップディスプレイをオフにしている場合には、メーター内に表示されます。
また、カラーヘッドアップディスプレイのボタン位置もカスタマイズできるため、自分好みの位置に調整可能です。
運転中の利便性を向上させ、集中力を保ちながら安全な操作を支援する設計となっています。
センターコンソールユーティリティ
引用:公式サイト
センターコンソールユーティリティは、使いやすさと機能性を両立した設計です。
ドライバーの利便性を重視しており、走行に関連する機能は運転席側、ユーティリティ機能は助手席側に配置されています。
これによってドライバーは運転に集中でき、助手席の同乗者も快適に過ごせる環境を提供します。
また、LM500h version Lでは、センターコンソールボックス内に置くだけ充電が装備され、利便性も向上しました。
移動時の快適性を追求し、ドライバーと同乗者双方にとって、心地よい車内空間が実現しています。
e-ラッチ
引用:公式サイト
e-ラッチとは、ドアの開閉を容易にする機能です。
フロントドアには一定の力で開閉できるよう、電気制御が施されたe-ラッチを採用しています。
ドアを開く際にはハンドル裏にあるスイッチを押し、閉める際にはプルハンドルをグリップしたままスイッチを押すことで、スムーズに開閉できるようになりました。
また、イージークローザーが全ドアに搭載されているため、半ドアの心配や開閉音も気になりません。
さらに、スライドドアの開閉に合わせて自動で展開・格納するユニバーサルステップも搭載されています。
乗降時の段差を低減し、乗り降りを楽にします。
温度調節機能
引用:公式サイト
レクサスLMは運転席、助手席、そしてセカンドシートの左右それぞれで温度を調整できるため、同乗者全員が自分に適した快適空間を楽しめます。
また、LM500h version Lには、クォータートリム左右に吹き出し口があり、スライドドアからの冷気を感じにくくする、エアカーテン用の吹き出し口まで設定されています。
さらに、後席のシートヒーターやシートベンチレーションは、3段階で温度調節が可能です。
季節や環境に左右されることなく、すべての乗員が快適に過ごせる仕様となっています。
リヤクライメイトコンシェルジュ
引用:公式サイト
リヤクライメントコンシェルジュとは、エアコンや照明、シートヒーター、シートポジションなどを統合制御するシステムです。
Dream・Relax・Focus・Energizeの4つのモードに分けられており、乗員の好みに合わせて変更できます。
さらに、室内の足元やドアトリムなどにイルミネーションが配される、インテリアイルミパッケージもあります。
14色のテーマカラーと50色のカスタムカラーの、計64色から好みに合わせて選ぶことが可能です。
それぞれにリラックスや集中、癒しなどのテーマがあり、乗員の好みによって空間をコントロールできます。
快適なシート
引用:公式サイト
レクサスLMのリアシートは、長時間の移動でも快適さを追求した設計が特徴です。
また、レクサスでは初となる、アームレストとオットマンの両方に、シートヒーターも搭載されています。
さらに、大腿部から背中までを押圧するマッサージ機能まで装備されており、快適なドライブが楽しめるでしょう。
このような先進的な快適装備が、レクサスLMの上質な乗り心地を支えています。
レクサスLMの4人乗りと6人の乗りの内装の違い
4人乗りのLM500h EXECUTIVEが先に登場し、後に6人乗りのLM500h version Lが登場しましたが、両モデルには変更点がいくつかあります。
まず、LM500h version Lには2列目シート専用のエアコン吹き出し口が追加されており、乗員がさらに快適に過ごせるよう設計されています。
一方でLM500h EXECUTIVEには、48インチ大型のパーテーションが取り除かれ、代わりにバッグボードクリップが装備されました。
さらに、リヤクライメイトコンシェルジュが備わり、2列目シートには最高級のLアニン本革シート表皮が採用されている点も異なります。
レクサスLMの内装色
レクサスLMでは、ソリスホワイトとブラックの2色が展開されています。
ここでは、それぞれの特徴について解説します。
ソリスホワイト
ソリスホワイトは、カッパー色のアクセントを加えることで、上品な華やかさを演出しながらも、落ち着いた雰囲気を保っています。
モダンで洗練されたデザインを好む方にぴったりで、車内に特別な空間を提供します。
ブラック
黒にダークグレーのアクセントを加えた「ブラック」は、重いイメージを抑えたデザインが特徴です。
ニューフォーマルな世界観を楽しみたい方には、ブラックがおすすめです。
レクサスLMとライバル車の内装を比較!
レクサスLMのライバル車には、トヨタ アルファードやホンダ オデッセイ、三菱 デリカD:5などが挙げられます。
ここでは、レクサスLMとライバル車の内装について、比較していきます。
トヨタ アルファード
トヨタ アルファードとレクサスLMは、加飾処理やメインモニターなどが異なります。
アルファードの最上級グレード「エグゼクティブラウンジ」とはシートの機能面が同じですが、シート表面の処理や素材が異なるのが特徴です。
また、トヨタ アルファードの3列目シートは本格的な造りをしているため、収納時に出っ張り部分が強調されます。
そのため、荷室はレクサスLMよりも狭く感じる可能性があります。
ホンダ オデッセイ
ホンダ オデッセイも、シートヒーターや大型センターテーブルを装備するなど、快適な車内空間が特徴的です。
ブラックを基調としたインテリアで落ち着いた雰囲気を演出しつつ、ブラウンの木目調パネルがアクセントとなっています。
レクサスLMと比較すると、オデッセイのボディサイズは小さめなため、車内空間が狭く感じられるかもしれません。
しかし、収納スペースは豊富に設計されており、実用性が高いのが特徴です。
三菱 デリカD:5
三菱 デリカD:5は、ファミリーユースやアウトドアに適した多用途なデザインが特徴です。
グレードによって異なる素材が用意されており、躍動感と力強さを表現するファブリックシートや、本革のダイヤキルティングシートがあります。
また、汚れが目立ちにくいベージュカラーのシートもあり、アウトドアでの使用にも配慮されています。
シートヒーターや電動サイドステップが標準装備されている点は、レクサスLMと同じです。
しかし、レクサスLMが高級感を重視しているのに対し、デリカD:5は悪路走行や日常使いも想定した実用的なデザインだといえます。
レクサスLMの納期は?
LM500h EXECUTIVEの納期は4ヶ月~4ヶ月半程度、LM500h version Lの納期は5ヶ月〜5ヶ月半程度かかるとされています。
レクサスの他の車種と比べると、納期は少々長い傾向です。
レクサスの納期については以下の記事で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。
まとめ
レクサスLMは、レクサスで初めて登場したミニバンです。
4人乗りのLM500h EXECUTIVEと、6人乗りのLM500h version Lが用意されており、両モデルとも、高級感溢れる内装が特徴的です。
内装色は、ソリスホワイトとブラックの2色が展開されています。
レクサスLMのライバル車には、トヨタアルファード、ホンダオデッセイ、三菱 デリカD:5などがありますが、やはりレクサスらしい高級感が目立つ印象です。
値段も高額ですが、高級感を重視したい方にぴったりな車種といえるでしょう。