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レクサスではこれまでに複数の車種が販売終了となっています。
電動化戦略への転換やSUV人気の高まりなど、販売終了には明確な理由があるのです。
この記事では販売終了車種の一覧と終了理由、後継モデルについて詳しく解説します。
現在レクサス車を所有している方も、中古車購入を検討している方も、ぜひ参考にしてください。
【2026年最新版】レクサス販売終了車種一覧
レクサスが販売を終了した主要車種を時系列で以下の表に整理しました。
| 車種名 | 販売終了時期 | 販売期間 | カテゴリー | 主な特徴 |
| SC | 2010年 | 2005-2010年 | クーペ | オープン2シーター |
| HS | 2018年3月 | 2009-2018年 | セダン | 初のハイブリッド専用車 |
| GS | 2020年8月 | 2012-2020年 | セダン | グランドツーリングセダン |
| CT | 2022年10月 | 2011-2022年 | ハッチバック | ハイブリッド専用コンパクト |
| RC/RC F | 2025年11月 | 2014-2025年 | クーペ | 2ドアスポーツ |
| UX300e | 2025年11月 | 2020-2025年 | SUV | ピュアEV |
販売終了車種を見ると、セダンとクーペが中心です。
HSは約9年、GSは約8年、CTは約11年という長い販売期間を経て終了しています。
2025年11月には一度に複数車種の生産が終了となりました。
そのため、レクサスのラインナップが大きく変わる節目と言えるでしょう。
販売終了の主な理由を詳しく解説

レクサス車の販売終了には3つの明確な理由があります。
- ・理由①:電動化戦略への本格シフト
- ・理由②:セダン離れとSUV人気の高まり
- ・理由③:モデル統廃合による効率化
それぞれの理由について、該当する車種とともに詳しく見ていきましょう。
理由①:電動化戦略への本格シフト
レクサスは2030年のカーボンニュートラル実現に向けて電動化を加速しており、全車種を電動化する目標を掲げています。
この戦略に基づき、内燃機関のみを搭載する車種の生産を段階的に終了しています。
開発リソースと生産能力を次世代EVやPHEVに集中させるため、既存の内燃機関モデルを整理する必要がありました。
この戦略における販売終了の該当車種は、RC/RC F、UX300eです。
RCには2.5Lターボエンジンを搭載するRC300と、ハイブリッドのRC300hがありました。
RC FはV8 5.0L自然吸気エンジンを搭載した高性能モデルでしたが、こちらも電動化の流れで終了となります。
UX300eは一見矛盾するように思えますが、これは第一世代のピュアEVから次世代EVへの移行です。
UX300eは航続距離が約512kmと、最新のEV技術から見ると物足りない性能でした。
レクサスは2022年に発売した新型RZなど、より先進的なEV専用プラットフォームを採用したモデルに注力しています。
電動化戦略は単なる環境対応ではなく、世界各国で強化される排出規制への対応、EV市場での競争力確保という明確な目的があるのです。
理由②:セダン離れとSUV人気の高まり
世界的なSUVシフトがレクサスのラインナップにも大きな影響を与えているのです。
自動車市場では2010年代から顕著なセダン離れが進んでいる傾向にあります。
消費者の嗜好がセダンからSUVへと大きくシフトし、この流れは世界中で加速しています。高い着座位置による視界の良さ、大きな荷室、多用途性などがSUVの人気の理由です。
レクサスでも現在、RXとNXがブランドの販売を牽引する主力モデルとなっています。
セダン離れとSUV人気による販売終了の該当車種は、GS、HS、CTです。
GSは販売台数の低迷が顕著でした。
2019年の日本市場では月平均の登録台数が少なく、同時期に導入されたESの登録台数と比較すると大きく下回っていたのです。
HSはさらに厳しい状況でした。
北米市場での販売が伸び悩み、2013年以降は完全な日本市場専用車となりましたが、国内でも販売は振るわず2018年に生産終了となりました。
CTは11年間という長い販売期間を持ちましたが、フルモデルチェンジは一度も行われませんでした。
ハイブリッド専用のコンパクトハッチバックという独自性はありましたが、同サイズのSUVであるUXの登場により存在意義が薄れていきました。
世界累計約38万台を販売した実績はありますが、後期はコンパクトカー市場でもSUV人気に押される形となりました。
かつて法人需要の中心だったセダンも、現在ではSUVやミニバンに置き換わっています。
理由③:モデル統廃合による効率化
レクサスはラインナップの整理を通じて開発リソースの最適化を図っています。
自動車メーカーは限られた開発リソースと生産能力の中で、より効率的な車種構成を目指す必要があるのです。
レクサスでは役割が重複するモデルを整理し、真に必要な車種に経営資源を集中させる戦略を進めています。
プラットフォームの共通化や開発コストの削減も重要な課題です。
この理由による販売終了の影響を受けた車種はGS、CT、HSです。
GSとESの関係が最も象徴的です。
2018年にESが日本市場に導入された時点で、GSの終了は既定路線となっていました。
ESは欧州市場では企画段階からGSの代替として想定されており、実際に欧州ではESの導入と同時にGSがラインナップから外されました。
両車は価格帯も600万円台からとほぼ同じで、ミドルサイズのセダンという役割も重複していたのです。
FRのGSに対してFFのESという駆動方式の違いはありましたが、快適性重視のユーザー層にとってはESで十分な性能を体験できました。
プラットフォーム戦略はレクサスにおける重要な要素です。
新しいTNGAプラットフォームを採用した車種に開発リソースを集中させることで、品質向上とコスト削減を両立できます。
このように、モデル統廃合により販売終了となったのです。
販売終了車種の後継モデルを解説

販売終了となった車種には明確な後継モデルが用意されている傾向にあります。
- ・GSの後継モデルは「ES」
- ・CTの後継は「UX」と「LBX」
- ・HSに明確な後継モデルはなし
- ・IS・RCユーザーの後継と選択肢
それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。
GSの後継モデルは「ES」
2018年に日本導入されたESがGSの実質的な後継モデルとなっています。
ESはレクサスブランドの中でも長い歴史を持つモデルです。
北米ではレクサスブランド創設時からラインナップされていました。
ESの主な特徴を見ていきます。
駆動方式がFRからFFへと変更されました。
GSはFRによるスポーティな走りが特徴でしたが、ESはFFを採用し快適性を重視しています。
FFレイアウトにより室内空間も拡大し、特に後席の足元空間が広く確保されました。
快適性とラグジュアリー性が大幅に向上しています。ESのコンセプトは「エレガントセダン」であり、上質な乗り心地と静粛性を追求しています。
吸音材や遮音材の最適配置により、クラストップレベルの静かな室内を実現しました。
GSとの主な違いを整理します。
走りの質感が異なります。
GSはドライバーが自ら運転する楽しさを重視したスポーティなセダンでした。対してESは同乗者の快適性を優先した設計です。
欧州市場では企画段階からGS代替を想定していました。
実際、欧州ではESの導入と同時にGSがラインナップから外されました。
GSユーザーの多くがESに移行し、スムーズな世代交代が実現したと言えるでしょう。
CTの後継は「UX」と「LBX」
CTの役割はコンパクトSUVへと移行しました。
CTは2011年から2022年まで販売されたハイブリッド専用のコンパクトハッチバックでした。
レクサスのエントリーモデルとして若年層や都市部のユーザーに支持されましたが、世界的なSUVシフトの中で役割を終えました。
2018年発売のUXが実質的な第一の後継です。
UXは、CTと同じコンパクトサイズクラスに属します。
都市部での取り回しやすさを保ちながら、SUVならではの存在感を実現しているのです。
最低地上高が高く乗降性も良好で、荷室容量もハッチバックのCTより拡大しています。
パワートレインはハイブリッドとガソリンを設定しています。
CTはハイブリッド専用でしたが、UXでは選択肢が広がりました。
そして、2023年発売のLBXが第二の後継として登場しました。
LBXは、新世代のエントリーモデルとして開発され、レクサスの最新デザイン言語を採用し、よりモダンな外観が特徴です。
コンパクトながら上質感のあるエクステリアとインテリアで、レクサスらしいプレミアム性を表現しています。
CTとの違いを整理します。
ボディ形状がハッチバックからSUVに変わったことが最大の変更点です。
実用性や人気ではSUVが圧倒的に優位です。
UXとLBXはよりスタイリッシュで都会的なイメージを持つことから、若年層の評価を獲得しています。
ハッチバック需要の減少とSUV需要の高まりという市場変化に的確に対応した結果です。
HSに明確な後継モデルはなし
HSには直接の後継モデルが設定されませんでした。
HSは2009年から2018年まで販売されたミドルサイズのセダンです。
レクサス初のハイブリッド専用車として環境性能とプレミアム性の両立を目指しましたが、後継モデルなしで終了となりました。
後継なしとなった理由を見ていきましょう。
全車種でハイブリッド展開が進んだことが最大の理由です。
HS発売当時、レクサスでハイブリッドを設定していたのは限られたモデルのみでした。
その後、ISもESもLSも全てハイブリッドモデルを追加し、ハイブリッド専用車の独自性は失われました。
HSのサイズ感や価格帯は、ESやISとかなり重複していたため、これらのモデルでハイブリッドが選べるなら、HSを残す必要性は低いと判断されたのです。
HSのサイズ感を気に入っている方は、「ES」が最適です。
ESはほぼ同サイズで、FF、ハイブリッド、快適性重視という点でHSの性格を引き継いでいます。
スポーティな走りを求めるなら「IS」という選択肢もあります。IS300hを選べばハイブリッドも選択できます。
IS・RCユーザーの後継と選択肢
ISとRCは2025年11月に一部または全グレードが生産終了となりました。
2025年11月はレクサスにとって大きな転換点と言えます。
ISは一部グレードのみ継続、RCは全グレード終了と、スポーツモデルのラインナップが大きく変わったのです。
IS300hは継続販売されるので、FRレイアウトによる走りの楽しさは維持されます。
IS300hはFRレイアウト、スポーツチューニングされたサスペンション、優れたハンドリング性能を持ち、ISの伝統は受け継がれます。
RCの後継モデルは2ドアクーペという市場そのものが縮小していることから設定されていません。
選択肢としてはLCへのステップアップです。
LCはより上級のラグジュアリークーペとして位置づけられます。
圧倒的な存在感のあるデザイン、高級感のあるインテリア、洗練された走りが魅力です。
2つ目の選択肢は、次世代スポーツモデルへの期待です。
レクサスは次世代スポーツコンセプトを公開しており、このモデルがRCおよびLCの後継となる可能性があります。
まとめ
レクサスの販売終了車種について解説しました。
主な販売終了車種は紹介した通りで、2010年から2025年にかけて段階的にラインナップの見直しが進められてきました。
販売終了の理由は3つに分類できます。
第一に電動化戦略への転換で、内燃機関モデルを整理し開発リソースをEVに集中させる狙いがあります。
第二に世界的なセダン離れとSUV人気の高まりで、GS、HS、CTなどセダン系モデルの販売が低迷しました。
第三にモデル統廃合による効率化で、役割が重複するモデルを整理しプラットフォーム戦略を最適化しています。
後継モデルについては、それぞれ明確となっています。
レクサスは2030年の全モデル電動化に向けて、ラインナップを大きく転換しています。
販売終了車種の多くは市場の変化や戦略転換の中で役割を終えましたが、それぞれが レクサスブランドの発展に貢献したモデルでした。
今後も電動化とSUVシフトという流れは続き、レクサスのラインナップはさらに進化していくでしょう。

