MAGAZINEOSマガジン

インフォメーション

レクサス年次改良とは?

2025.05.31

「レクサス年次改良とは何?」と気になる方もいるかと思います。
レクサスでは、車の継続的な品質向上を図る狙いから、新型発表後も定期的に改良がおこなわれているのです。
優れた品質のレクサス車を提供するために、時代の流れと共に柔軟に変化している背景があります。

今回は、レクサス年次改良について基本情報や改良事例などを詳しく解説します。
レクサス年次改良について知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

レクサス年次改良とは?基本情報を解説


レクサス年次改良は、車の継続的な品質向上を図る重要な戦略の1つです。
年次改良は、新車発売後も定期的に車両の改良を行い、最新技術や装備を追加することで、より優れた価値を提供することを目的としています。

  • ・年次改良の目的
  • ・年次改良とモデルチェンジの違い
  • ・年次改良とマイナーチェンジの違い

ここからは、上記項目をそれぞれ解説するので、ぜひご参考ください。

年次改良の目的

レクサス年次改良の目的は、「Always On」の思想に基づいた継続的な進化です。
Always On」という思想は、常に車を改善し続け、商品のたゆまぬ進化を追求するというレクサスの考え方を表しています。
適切な時期に年次改良を行うことで、新型発売後もお客様により良い価値を提供し続けることを目指しているのです。
年次改良では、感性品質の向上として静粛性や乗り心地、操縦安定性などの基本性能を磨き上げています。
先進安全装備では、Lexus Safety System+の機能強化を図り、より安全な運転環境を実現しています。
さらに、ユーザー体験の向上では、内装品質やインフォテインメント機能の改良により、快適性と利便性を高め、日常使いからロングドライブまで、あらゆるシーンで最高のドライブを楽しめることでしょう。

年次改良とモデルチェンジの違い

レクサス年次改良とモデルチェンジでは、大きな違いがあります。
年次改良では、機能や装備の追加・改善を行う部分的な変更であり、車両の基本設計やプラットフォームは維持される傾向です。
一方で、モデルチェンジは、車両の基本設計やデザインを刷新する大幅な変更を指し、新しいプラットフォームの採用や全面的なスタイリング変更を伴います。
年次改良は通常、1年から2年のサイクルで実施され、市場からのフィードバックや最新技術を迅速に反映させることが可能です。
具体的には、インフォテインメントシステムのアップデートや安全装備の追加、内外装の小変更などが含まれます。
モデルチェンジは、通常6年から8年のサイクルで行われ、開発には3年以上の期間を要します。
新しい技術基盤の導入や、時代に合わせたデザイン言語の採用など、根本的な変革を伴うのです。
年次改良は、ユーザーの要望や最新技術を反映させることを目的としており、市場の変化に柔軟に対応できる仕組みとして機能しています。

年次改良とマイナーチェンジの違い

年次改良とマイナーチェンジは、既存モデルの改良という点では共通していますが、変更の規模や実施頻度、対象範囲に明確な違いがあります。
マイナーチェンジは、フルモデルチェンジの間の移行期に実施される改良で、通常23年周期で行われることが一般的です。
エクステリアやインテリアのデザイン変更、バンパーやグリルの形状変更、エンジンやシャシーの改良など、車両の主要部分に手が加えられます。
また、テールランプやヘッドライトのデザイン変更、新色や新グレードの投入なども行われ、モデルの魅力を大幅に向上させることが目的です。
一方、年次改良は比較的小規模な変更で、モデルサイクルに関わらず毎年実施される場合が多いのが特徴です。
装備の追加や細かい機能の変更、安全性の向上などが中心となり、基本的なデザインや構造には大きな変更を加えません。
マイナーチェンジや年次改良では原則として型式番号の変更は行われません。
レクサスでは、「Always On」の思想に基づき、年次改良を通じて継続的な品質向上を図りながら、適切なタイミングで年次改良やマイナーチェンジを実施することで、車両を進化させ続けています。

レクサス年次改良の事例

レクサス年次改良の事例を5つご紹介します。

  • ・【20252月】レクサスRXの年次改良
  • ・【20251月】レクサスISの年次改良
  • ・【202412月】レクサスLCの年次改良
  • ・【202410月】レクサスLXの年次改良
  • ・【20242月】レクサスNXの年次改良

最新の事例を確認することで、レクサスがどのような改良を行っているか把握できます。

20252月】レクサスRXの年次改良


レクサスRX2025227日に年次改良モデルが発売され、静粛性と走行性能の大幅な向上が実現されました。
2025227日の年次改良では、Always Onの思想に基づき、静粛性や乗り心地、ドライバビリティに重点を置いた改良が施されました。
静粛性の向上においては、ダッシュインナーサイレンサーの目付量アップやインストルメントパネルへの吸音材追加により、エンジンノイズを効果的に低減しています。
さらに、リヤドアガラスへのアコースティックガラス採用や、リヤボディ周りへの制振材・吸音材の追加により、後席周りの騒音を大幅に低減し、快適なドライブを楽しめます。
走行性能では、シャシーのセッティング最適化により、車両の上下挙動を軽減し、フラット感のある上質な乗り心地を実現しました。
RX450h+RX350hAWD車には、新たにDynamic Rear SteeringDRS)を設定し、低速での取り回し性と高速での操縦安定性を両立させています。
ドライバビリティの改良として、駆動力特性の変更により、コントロール性を高め、気持ちの良い加速フィーリングを追求しています。
また、インテリアでは、コンソールフロント部分に室内イルミネーションを追加し、輝度を高めることで、より上質な室内空間を実現しました。

20251月】レクサスISの年次改良


レクサスIS2025123日に年次改良が実施され、スポーティな走行性能とデザインのさらなる進化を遂げました。
2025123日に年次改良では、特別仕様車“F SPORT Mode Black が新設定され、「F SPORT Mode Black」の第4弾モデルとして登場しています。
F SPORT Mode Black 」は、IS300hIS300の「F SPORT」をベースに、ブラックを基調とした精悍なスタイリングとなっているのです。
エクステリアには、ブラック塗装を施したBBS製の鍛造アルミホイールや、スモークメッキ加飾を施したブラック塗装のドアミラーなどを装備しています。
さらに、ウィンドウモールにも特別仕様車専用のブラックステンレスを採用し、統一感のあるデザインに仕上げられています。
インテリアでは、銀墨ブラックのディンプル本革ステアリングやウルトラスエードのシートを採用し、上質なスポーツ性を表現。
特別仕様車専用の8インチTFT液晶式メーターには専用オープニング画面を設定し、特別感を演出しています。
また、パノラミックビューモニターや後席SRSサイドエアバッグを特別装備として追加し、予防安全装備も充実させています。

202412月】レクサスLCの年次改良


レクサスLC20241219日に年次改良が実施され、フラッグシップクーペとしての走行性能と上質さが大幅に向上しました。
Always Onの考え方のもと、「Toyota Technical Center Shimoyama」での走り込みを行い、開発コンセプトである「より鋭く、より優雅に」をさらに追求した改良となっています。
今回の改良の最大の特徴は、LC500へのフロントとリヤの床下ブレース採用です。
フロントとリヤの床下ブレース採用の改良により、ボディねじり剛性がより高いレベルで確保されました。
そのため、すぐれた操縦安定性とドライバーのステアリング操作に車が素直に応える車両応答性を高次元で両立しています。
インテリアでは、乗員の心地良さをより追求するため、LC500hLC500のインストルメントパネルの助手席側表皮材にアルカンターラを採用しました。
アルカンターラを採用することで、運転席から助手席にかけて繋がる造形美がより際立ち、室内空間にさらなる上質さを加えています。
レクサスLCらしい流麗なデザインと相まって、ラグジュアリークーペにふさわしい特別な空間を演出しています。

202410月】レクサスLXの年次改良


レクサスLX20241010日に大幅な年次改良が発表され、歴代初となる電動化を実現しました。
「世界中のどんな道でも楽に・上質に」のコンセプトをそのままに、新開発のハイブリッドシステムを搭載したLX700hが登場し、過酷な環境下でも安心して使用できる電動車として開発されました。
新型LX700hは「どこへでも行き、生きて帰って来られる電動車」を体現するため、レクサス初のパラレルハイブリッドシステムを採用しているのです。
パラレルハイブリッドシステムは、V6 3.5Lツインターボエンジンと10ATの間にクラッチを有する「モータージェネレーター」を配置し、フルタイム4WD、トランスファーLoレンジ、トルクコンバータ付ATという駆動系を維持しています。
さらに、防水構造を採用したハイブリッドメインバッテリーにより、エンジン車同等の渡河性能700mmを確保し、過酷な環境下での使用に対応しています。
走行性能面では、モータートルクを活かした走りを実現し、低速域でのレスポンスの良いリニアな発進・加速と、高速域での大トルクを活かした力強い加速を両立。
また、レクサスとして初めてトランスファーLoレンジでのモーター駆動を採用し、岩場やダート・深雪路等での繊細なアクセル操作が要求される場面でも優れた走破性を発揮します。

20242月】レクサスNXの年次改良


レクサスNX2024229日に年次改良が実施され、アウトドアライフスタイルに対応する新たなモデルが追加されました。
2024229日の改良では、東京オートサロン2022で初公開された「NX PHEV OFFROAD CONCEPT」の市販化が実現し、新たに「OVERTRAIL」モデルが追加設定されています。
OVERTRAIL」は、自然と共生しながら心豊かなアウトドアライフを楽しむことをコンセプトに開発されました。
オフロード走行における安定性と快適性を追求し、Trailモードの改良により凸凹路等で発生しやすいタイヤの空転を自動制御します。
これにより、接地輪に駆動力を最適に配分し、走破性を大幅に向上させています。
エクステリアデザインは、グリルやウィンドウフレーム、ドアハンドル、アウターミラー、ルーフレールをブラック系統のアイテムでコーディネートし、引き締まった印象を表現。
さらに、235/60R18専用オールテレインタイヤと標準仕様より15mm高い地上高により、悪路走破性を高めています。
インテリアでは、「OVERTRAIL」専用の内装色「モノリス」を設定し、ブラックを基調に低彩度のモノリスを組み合わせた新しいコーディネートを採用しています。
ナチュラルカラーのオーナメントパネル「ジオレイヤー」と組み合わせることで、上質なオフロード空間を演出しています。

レクサスの新技術と年次改良の関係


レクサスは年次改良を通じて最新技術を順次展開しています。
ここからは、以下の項目に沿って解説していきます。

  • ・最新技術が年次改良に反映される流れ
  • ・レクサスの先進安全技術の進化
  • ・電動化戦略と年次改良での対応
  • ・ユーザー体験向上のための年次改良項目

技術革新と年次改良の関係を理解することで、レクサスの戦略がより明確になることでしょう。

最新技術が年次改良に反映される流れ

レクサスの先進技術開発は、年次改良を通じて各モデルに段階的かつ戦略的に展開されています。
最新技術は通常、フラッグシップモデルから導入され、その後の年次改良により中核モデルへと展開される流れが確立されています。
技術の成熟度を高めながらコスト効率を最適化し、より多くのお客様に最新技術をお届けするための戦略といえるでしょう。
市場ニーズと技術革新を結びつける重要な役割を年次改良が担っており、お客様の要望に応える形で技術導入が進められています。
また、各市場の法規制や環境規制の変化にも対応し、地域ごとのニーズに合わせた技術展開を実現しています。
このような段階的な技術展開により、品質の確保と信頼性の向上を両立させながら、革新的な技術を広く普及させることが可能です。

レクサスの先進安全技術の進化

Lexus Safety System +」は、年次改良により継続的に機能強化され、より高度な安全性能を実現しています。
最新の改良では、交差点における衝突回避支援機能が追加され、右左折時の対向車や横断歩行者との事故リスクを大幅に低減しています。
また、夜間の自転車運転者検知機能も向上し、暗い環境下でもより精度の高い検知が可能となり、街乗りでの安全性が向上しているのです。
さらに、プロアクティブドライビングアシスト(PDA)の採用により、運転状況に応じたリスクの先読みを行い、ドライバーの安全運転のサポートも可能です。
安全技術の向上は法規制の変更にも迅速に対応しており、常に最新の安全基準を満たす改良が行われています。
これらの技術進化により、レクサスは「交通事故死傷者ゼロ」という究極の目標に向けて進んでいます。

電動化戦略と年次改良での対応

レクサスはカーボンニュートラル社会実現に向けた取り組みを年次改良を通じて加速させており、各モデルへの電動化技術の展開を進めています。
ハイブリッドやPHEVBEVなど多様な電動化モデルの展開が段階的に行われ、ライフスタイルや地域のインフラに合わせた最適な選択肢を提供しているのです。
2024年のLXへのハイブリッドシステム導入は、これまで電動化されていなかったフラッグシップSUVにも環境技術を展開する重要な一歩といえるでしょう。
また、バッテリー技術の進化により、航続距離の延長や充電時間の短縮が実現され、日常使いからロングドライブまで対応できる実用性を確保。
年次改良では、エネルギー効率の向上にも注力しており、車両全体の電費性能を最適化することで、環境性能と走行性能の両立を図っています。
グローバルでの電動車比率は着実に向上しており、多様な地域のお客様のニーズに対応した電動化戦略が年次改良により実現されています。

ユーザー体験向上のための年次改良項目

年次改良では、ユーザー体験の向上を重視した改良が積極的に行われており、日常の使い勝手から特別な体験まで幅広い改善が実施されています。
大型タッチディスプレイの採用とユーザーインターフェースの改善により、直感的な操作性と視認性の向上を実現しています。
14インチディスプレイオーディオPlusの標準設定拡大や、メーター液晶の大型化により、必要な情報をより分かりやすく表示できるようになりました。
インテリアカラーコーディネーションの刷新では、新色の追加や特別仕様車の設定により、個性に合わせた室内空間も味わえます。
デジタルコクピットの進化では、12.3インチフル液晶メーターやカラーヘッドアップディスプレイの機能向上により、より安全で快適な運転環境を実現。
先進のインフォテインメント機能として、ワイヤレスApple CarPlay/Android Autoの対応や、おくだけ充電の機能向上など、スマートフォン連携も強化されています。
これらの改良により、レクサスは単なる移動手段を超えた、豊かなモビリティ体験を提供するブランドとして進化を続けているのです。

レクサスは年次改良により継続的に進化する

レクサス年次改良は、ブランドの価値を高める重要な戦略として位置づけられ、常に最高の価値を提供し続けています。
Always On」の思想に基づく継続的な改良は、単なる機能追加にとどまらず、車両の本質的な価値向上を目指した進化です。
各モデルの特性に合わせた細やかな改良アプローチにより、それぞれの車種が持つ個性をさらに磨き上げ、多様なニーズに的確に応えています。
2025年から2024年にかけて実施された各モデルの年次改良を見ると、静粛性の向上や走行性能の進化、電動化技術の展開、安全装備の充実など、多岐にわたる改良が行われているのです。
電動化技術や先進安全装備の順次展開により、環境性能と安全性の両立も図られ、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みも加速しています。
レクサスは市場の変化に柔軟に対応することで、常に進化し続けるブランドであり続けるでしょう。