レクサスISは、スポーツセダン市場において独特の存在感を放つ車種として、多くのドライバーに愛され続けています。
1998年の初代モデル誕生から20年以上にわたり「クルマを操る楽しさ」を追求し続けてきた「レクサスIS」は、なぜこれほどまでに人気を集めているのでしょうか。
本記事では、レクサスISが持つ魅力から口コミ、2025年に選ぶべき理由まで、人気の秘密を徹底解説します。
スポーツセダンとしての走行性能と日常使いの実用性を両立させたISについて、詳しく紹介するので、ぜひご参考ください。
レクサスISの歴史と進化について解説
レクサスISは、トヨタ・アルテッツァから始まった長い歴史を持ち、3世代にわたって進化を続けてきたスポーツセダンです。
2020年のマイナーチェンジでは大幅な刷新が行われ、現在の完成度の高いモデルへと生まれ変わりました。
最初に以下3つの項目について解説していきます。
- ・ISはトヨタ・アルテッツァの技術を継承
- ・3世代にわたる進化
- ・2020年マイナーチェンジで実現した大幅な刷新
レクサスISの歴史や進化をぜひご覧ください。
ISはトヨタ・アルテッツァの技術を継承
レクサスISのルーツは、1998年に誕生したトヨタ・アルテッツァにあります。
アルテッツァは当時すでに数が少なくなっていたFR仕様のスポーツセダンとして開発され、ゆとりのある室内と6速マニュアルの設定が大きな魅力です。
1998年から1999年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したアルテッツァの優れたFRスポーツセダンとしてのDNAは、レクサスの国内展開とともにISが引き継ぐこととなりました。
2005年のレクサス国内展開時に、セダンモデルのGS、クーペモデルのSCに続く第3弾モデルとしてISがデビューし、国産プレミアムブランドとしての新たな価値を創り上げました。
3世代にわたる進化
レクサスが日本上陸した2005年、初代ISも販売開始となりました。
レクサス専用機種となった最初のモデルとして、塊の凝縮感から生まれるパワーと走りを予感させるワイドなスタンスを表現したデザインが採用されたのです。
2.5L V型6気筒エンジンのIS250と3.5L V型6気筒エンジンのIS350の2タイプが用意され、どちらもFR駆動の2WDを基本として、操る楽しさを演出しました。
2代目では、2007年に5.0L V型8気筒エンジンを搭載したスポーツバージョンIS Fが登場し、最高出力423PSを発揮する大排気量エンジンでよりダイナミックな走りを実現しています。
また、2009年には2ドアコンバーチブルクーペのIS Cも追加され、オープンエアの楽しみも味わえるラインナップになりました。
現行の3代目は2013年に登場し、レーザースクリューウェルディングや構造用接着剤の採用により、ボディ剛性の向上と軽量化を両立しています。
高張力鋼板の採用拡大も含め、従来以上にスポーティな性能を実現しているのです。
2020年マイナーチェンジで実現した大幅な刷新
2020年11月のマイナーチェンジでは、エクステリアがさらにシャープな造形へ変更され、よりアグレッシブでスポーティなワイド&ローのプロポーションを実現しました。
高精度なプレス技術によって、よりダイナミックで存在感のあるデザインに生まれ変わっています。
走行性能の向上も大きなポイントで、ホイールとハブベアリングの結合にハブボルトを採用することで、ばね下重量の軽減とボルトの締結力アップを実現。
2020年の改良により、減速、操舵、加速がシームレスにつながる気持ちのよい操縦性能を味わえます。
レクサスIS5つの魅力
レクサスISが多くのドライバーに愛される理由は、以下の5つです。
- ・FR駆動がもたらす「純粋な走りの楽しさ」
- ・進化し続けるスピンドルグリルデザイン
- ・多彩なパワートレインの選択肢
- ・スポーツと快適性の絶妙なバランス
- ・国産プレミアムブランドの安心感
5つの魅力が絶妙に組み合わさることで、他のスポーツセダンとは一線を画す独特の価値を創り上げています。
それぞれの項目について1つずつ解説していきます。
FR駆動がもたらす「純粋な走りの楽しさ」
レクサスISの魅力1つ目は、後輪駆動ならではのリニアなハンドリングと操縦性です。
全長4,710mm、全幅1,840mm、全高1,435mm、ホイールベース2,800mmというプレミアムセダンの中でもコンパクトなサイズと、FRならではのハンドリングの良さが、ISの走りをワンランク上へと引き上げています。
最小回転半径も5.2mと、取り回しがしやすいのも大きなメリットです。
溶接手法を改良し剛性アップしたボディ、フロントロアアームにアルミを採用し軽量化と剛性アップしたサスペンション、低速から減衰力を発揮する改良型ダンパーなどの採用により、高次元のスポーツ走行も実現。
ドライバーの意図に忠実でリニアな操縦性は、「Intelligent Sport Sedan(インテリジェント・スポーツセダン)」という車名の由来通り、洗練された走りの楽しさを味わえます。
進化し続けるスピンドルグリルデザイン
レクサスのデザインアイコンであるスピンドルグリルは、ISにおいてより立体的に進化しました。
上部の高さは絞り込まれ下部は大きく広げることで、低重心でスポーティーな印象を演出しています。
サイドのブレーキダクトもレーシングカーを思わせるような迫力あるデザインに仕上げられています。
また、フロントからリヤにかけて、下から上へ切り上げられたボディサイドのキャラクターラインは、空力という機能面と高級感を感じさせるデザイン性を両立。
リヤ周りはスッキリと絞り込まれ軽快に走る印象を与えています。
多彩なパワートレインの選択肢
レクサスISは、ユーザーの多様なニーズに応えるため、3つの異なるパワートレインを用意しています。
2.0L直列4気筒ターボのIS300、2.5L直列4気筒とモーターを組み合わせたハイブリッドのIS300h、5.0L V型8気筒のIS500 F SPORT Performanceです。
IS300hのハイブリッドシステムは、スポーツセダンに不可欠な高い動力性能と優れた環境性能を備えています。
さらに、IS500では、細かな部品の軽量化により、トップエンドまで気持ち良く伸び続けるトルク感とレスポンスを際立たせ、最高出力481PS、最大トルク535N・mの大パワーを発揮します。
スポーツと快適性の絶妙なバランス
レクサスISは、スポーティな走りを追求することに加え、高い静粛性も兼ね備えています。
ハイブリッド車のIS300hの静粛性はもちろん、ガソリン車のIS300も優れた静粛性を実現しており、まさに高級ブランド「レクサス」の車としての品質を保っています。
F SPORTグレードには、電子制御で乗り心地とハンドリングを両立させるNAVI・AI-AVSや、専用チューニングのサスペンションを採用。
長距離ドライブでも疲労が少なく、3~4時間の運転でも疲れが出にくい設計となっています。
国産プレミアムブランドの安心感
レクサスISは国産車であるため、部品の供給や修理がスムーズで、コストが低く抑えられるメリットがあります。
輸入車と比較して維持費が抑えやすく、充実したサービスネットワークにより安心してメンテナンスを受けられるのです。
レクサスブランドとしての信頼性の高さは、長期所有を考える際の重要な要素となります。
国産車ならではの細やかな品質管理と、トヨタブランドが培ってきた技術力により、故障やトラブルが少ないのも特徴です。
下取りや買取時の残価率も高く、経済面でも優れたメリットを提供しています。
レクサスISの口コミや評判
実際のレクサスISオーナーからは、購入前の期待を大きく上回る満足度の高い評価が数多く寄せられています。
レクサスISの口コミや評判について以下の2項目に沿って解説していきます。
- ・購入決定の決め手となりやすいポイント
- ・所有して分かったレクサスISとは
レクサスISは、走行性能と維持費のバランス、所有する喜びという面で高く評価されている傾向です。
それぞれの項目について詳しく解説していきます。
購入決定の決め手となりやすいポイント
購入決定の決め手となりやすいポイントは、他車種と比較したときのコストパフォーマンスやデザイン、運転のしやすさが挙げられます。
「BMWやアウディの3シリーズ、レクサスHSなどと比較してみて、圧倒的な動力性能とハイブリット採用による燃費、さらに輸入車と比したコストパフォーマンスの良さからISを選択しました
引用カーセンサー」
「大きすぎないFRセダンで日常使いがとても楽な車です
引用:Motor-Fan TECH」
「セダンならではのかっこよさがあり気に入っていました
引用:CarMe」
レクサスISは、上記のような口コミに記載してある内容が、購入決定の決め手となる傾向にあります。
所有して分かったレクサスISとは
長期間所有したオーナーからは、期待を上回る満足度の声が多数寄せられています。
「ISに限らずレクサス車全般に言える事ですが、年次改良毎に体感出来るほど確実に進化をします。
特に『走り』に関わる部位のアップデートは素晴らしく、メーカーの想いを強く感じます。
引用:Motor-Fan TECH」
「サスペンションが激し目に上下するようにわざと低速で運転してみても、まったく浮ついた感覚もなくとてもスムーズな走りを実現してくれます
引用:CarMe」
このようにレクサスISは、実際に所有し走行させることで、より魅力を感じやすいと言えるでしょう。
レクサスISのグレードの選び方
レクサスISのグレード選択では、使用目的や重視するポイントによって最適な選択肢が変わります。
ここからは、以下の項目に沿って解説していきます。
- ・用途別おすすめグレード
- ・F SPORTパッケージの価値
それぞれの項目を解説するので、グレード選びで迷っている方は、ぜひご参考ください。
用途別おすすめグレード
用途別でおすすめのグレードを紹介していきます。
街乗り走行が多い方で、燃費重視であればIS300hが最適なグレードです。
2.5L直列4気筒エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムにより、優れた燃費性能を発揮します。
走りを重視するユーザーには、IS500がおすすめです。
IS500では5.0L V型8気筒エンジンで最高出力481PS、最大トルク535N・mの圧倒的なパワーを体感できます。
バランスを重視するなら、IS300が理想的です。
2.0L直列4気筒ターボエンジンにより、日常使いから軽快な走りまで幅広くカバーし、価格面でも手の届きやすい設定と言えるでしょう。
F SPORTパッケージの価値
F SPORTパッケージは、LFAを頂点とするレクサススポーツの血統を継承し、アグレッシブな走りと個性を誰もが楽しめることをコンセプトとする“F SPORT”として位置づけられています。
F SPORT専用の内外装パーツを採用し、走行性能に磨きを掛けたグレードとして、専用のスポーツシートやステアリングホイール、専用サスペンションチューニングなど、スポーツ性能を高める専用装備を数多く採用しています。
前後異サイズのタイヤを専用設定し、スタビライザー、EPSなどを専用チューニング。
さらに、ショックアブソーバーの減衰力を最適に制御するNAVI・AI-AVSを標準装備することで、乗り心地とハンドリングを高次元で両立しているのです。
エクステリアでは、F SPORT専用のメッシュタイプ、ピアノブラック塗装のスピンドルグリルをはじめとした専用装備により、より精悍で迫力のあるデザインを実現しています。
F SPORTパッケージは、特別感やより走行性能を求める方にピッタリです。
レクサスISとのカーライフ
レクサスISは、洗練されたデザインと上質な仕上がりにより、ビジネスシーンや日常で高い評価を得ているモデルです。
FRならではの操縦性とスポーティな走りにより、街乗りや高速道路での爽快な走行を楽しめます。
また、後部座席の居住性も確保されているため、家族でのお出かけにも対応可能です。
メンテナンスについては、充実した保証制度により、安心して長期所有できるでしょう。
また、輸入車とは異なり、部品調達も容易に行えるため、メンテナンスもしやすいモデルです。
レクサスISは、ビジネスシーンから日常利用まで、幅広いカーライフを楽しめるモデルと言えます。
2025年にレクサスISを選ぶべき理由
2025年の現在、セダン市場が縮小する中でレクサスISを選ぶことは、希少性の高いスポーツセダンを手に入れる絶好の機会となっています。
中古車市場でのコストパフォーマンスの良さと、将来的な資産価値を考慮すると、今がベストなタイミングといえるでしょう。
また、新車販売は2025年11月をもって生産終了となるため、まさに「今」がレクサスISを選ぶべきタイミングです。
さらに、セダン人気の低迷により、中古車市場では価格が下がっていることから、プレミアムモデルでもかなり安く手に入る可能性があります。
スポーツセダンとしての基本性能や品質は高く維持されており、コストパフォーマンスは非常に優秀です。
そして、レクサスIS「F SPORT」は、ベーシックなグレードよりリセールバリューが高い傾向となっています。
そのため、将来的な資産価値も維持されやすいでしょう。
上記のことから、レクサスISは2025年現在、選ぶべきモデルと言えるのです。
まとめ
レクサスISの人気の秘密は、アルテッツァから受け継いだFRスポーツセダンとしてのDNA、進化し続ける5つの魅力、国産プレミアムブランドならではの安心感が挙げられます。
また、FR駆動による純粋な走りの楽しさやスピンドルグリルの洗練されたデザイン、スポーツ性能と快適性のバランスという要素が組み合わさることで、他のスポーツセダンとは異なる価値を創り上げています。
実際のオーナーからの高い評価と、2025年の市場環境を考慮すると、レクサスISは「走りを楽しみたいが実用性も重視したい」「国産プレミアムブランドの安心感を求める」「長期所有を前提とした車選びを考えている」という方に最適な選択肢と言えるでしょう。
レクサスISは、多くの要素が組み合わさり人気を集めています。